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記録

ビッグヒストリーを読んで その1

ビッグヒストリーに関する本を読んでいる。この本を一冊読めば自分がおろそかにしてきた知識はなにか、学問を概観するうえで自分が弱い分野はどこか、ということがよくわかる。僕は高校では生物学を学ばなかったから、生物学の章になると途端に意味不明になる。アミノ酸とかタンパク質とかいうものがどういうものなのか全くわからない。ひとつの暇つぶしとして、この本に書かれてあることがおおよそ意味がわかるようになるような勉強がしたいな、と思う。たとえば宇宙創生期の章で、質量とエネルギーは同じものが別のかたちをとって現れたもの、というような記述が出てくるけれど、いったいどういうことなんだろうと思う。質量がエネルギーになるというのはなんとなくイメージできるけれど、エネルギーが集まったら質量になるというのはなんだか無から有が生まれましたみたいなことを言われているみたいでちょっと納得がいかない。エネルギーってなんなんだろう、と考えるとエネルギーというものがそもそもなんなのかを僕はよくわかってない。これを理解したいと思う。

意味のわからない記述は膨大にあるんだけど、とりあえずぱっと思いつくのはあと、一番単純な生命の構造はどういうかたちをしているのか、ということ。小さな分子が結合して偶然になにかをかたちづくるのもわかる。原始的な生命が複製を繰り返してそこから偶然生存戦略に長けた個体がより強力な生命を複製していって生物が進化していったのものわかる。でもその小さな分子の結合と原始的な生命とのあいだにある飛躍がよくわからない。レゴブロックが組み合わさって偶然扇風機や飛行機のかたちになるならわかるけど、その偶然の組み合わせから生存戦略や生存本能みたいなものが出現するのはもうひと段落説明がいると思う。科学ではそのあたりをどう説明しているのかを勉強して学びたい。

それから、そもそもアトミックなものが結合するという仕組みがよくわからない。強い核力だっけ? 重力が発生する仕組みが説明できないように、アトミックなものが結合する仕組みもまだわかってないのかなあ。

とりあえず「わかっても相対論」というウェブサイトがなんとなく物理学の基本を学ぶに明るそうなので見てみるのと、あと友達から生物の教科書でも借りてパラパラとめくってみたいと思う。

ビッグヒストリーの本に戻ると、これ以降はたぶん考古学とかの世界になってくると思うので、物理学や化学や生物学が語りうるこれまでの章を何度か読み返して、その記述を十分に理解できるようにしておきたい。